看護師によるフットケアの役割と重要性

足は血液を全身へ送り出すポンプの役割を果たしているため、「第二の心臓」とも呼ばれるほど健康にとって大切なものです。フットケアとは、そのような重要な役割を担っている足にさまざまなケアを行うことを言います。医療現場でも看護師がフットケアを行うケースがありますが、これはフットケアを行うことによって足の状態を観察し、足病変の予防や早期発見につなげる意味が含まれているのです。

たとえば、糖尿病や抹消動脈疾患などを抱えている患者が足を怪我して大なり小なり怪我をした場合、早急に適切な対処をとらなければ壊死につがる恐れがあります。壊死が進むと場合によっては、切断という最悪の事態になってしまう可能性もあるでしょう。そのような状況を防ぐためにも、疾患の知識をしっかりと身につけている看護師によるフットケアが大変重要です。

病院の糖尿病や血管に関する診療科など、足病変になる可能性が高い患者と日々接する看護師であれば、フットケアによって傷を経過観察して医師や理学療法士などとチームを組み早期対応が可能となります。また、傷が発生する前にフットケアでの予防も実現できるでしょう。皮膚科や形成外科などのクリニックに勤務している場合でも同様です。糖尿病や抹消動脈疾患といった疾患のほかに、巻き爪やメラノーマなどさまざまな疾患を早期発見し重症化の防止に役立ちます。このように看護師によるフットケアは、患者の命を守ることにつながる大切なものなのです。