専門スキルの習得は適性も大切

看護師のキャリアプランにおいては、専門スキルを身につけることがとても重要になってきます。この専門スキルというのは、自分が望んだものを思うように身につけられるとは限りません。看護師の仕事自体に適性があるように、専門スキルそのものにも適性があるので、この点についてはよく理解しておく必要があるでしょう。

たとえば、子どもがあまり好きでない人が小児医療の専門スキルを身につけようと思っても、これは当然向いていません。外科手術が苦手な人はオペ看護師に向きませんし、大勢の患者を捌くのが苦手な場合には外来看護師に向いていないと言えます。専門スキルを身につけたいと思った場合には、自分が何が得意で何が苦手なのかをまずはっきりさせることが重要です。特に自分に向いているか、関心を持っているか、時間と努力を重ねて学びたいと思えるかといった部分は欠かせません。

また、その専門分野について将来を考えられるかどうかも大切になってきます。将来的に自分がどのような看護人生を歩んでいきたいか、どのようなキャリアプランを描いているかもしっかり考えていく必要があるでしょう。専門スキルを極められたとしてもそれがキャリアプランにつながらない、合わないとなれば時間と努力を無駄にしてしまいます。専門スキルを有していることは看護師としての大きな強みとなるので、そのスキルと知識を最大限活かして働けるように、何を身につけるかを真摯に考えて方向性を定めましょう。